自分自身と、それ以外の誰かがいて初めて成立するものですが、考え方の違い、それぞれの生い立ちなど、いろいろな要因でコミュニケーションがうまくいかないことがよくあります。コミュニケーションについて考えていたら、うまくいくことの方が奇跡的なことに思えてきます。
でも、どんなに難しくても、人が社会の中で生きていく以上は、必ずコミュニケーションをとりながら生きています。
自分自身がわがままであることを自覚して、「いいの、わがままでも。私は自分に対しては素直だから」と開き直っていた時期もかなり長くありました。
かと思えば、コミュニケーションを上手に取ろうと気を回しすぎて、相手からきっぱりと拒絶されたこともありました。
10年ほど前に、「アサーティブネス」という言葉と出会いました。英語のassertivenssを直訳すると、「自己主張」ですが、これは日本語の「自己主張」とは違います。
「アサーティブネス(Assertiveness)」の訳語は、「自己主張すること」。 しかし、アサーティブであることは、自分の意見を押し通すことではありません。自分の要求や意見を、相手の権利を侵害することなく、誠実に、率直に、対等に表現することを意味します。 アサーティブトレーニングは、1970年代のアメリカの女性解放運動に始まりました。そして責任を伴った主体的な自己主張・自己表現および交渉の方法論として欧米を中心に、広くマネージメントの場面を中心に取り入れられてきました。現在は、欧米各地の公民館や女性センター、企業管理職や医療スタッフの研修など、様々な分野で広く活用されています。
特定非営利活動法人 アサーティブジャパン アサーティブネスってなに? より
特定非営利活動法人 アサーティブジャパン アサーティブネスってなに? より
この考え方に触れたとき、アサーティブとは、「相手に伝わりやすいよう、相手にも配慮する自己主張だ」と解釈しました。これは、特に相手の考えに賛同できないときや拒否するときに大切なことだと思います。
実は、私には、どうしてもネガティブな意見(反対、拒否)をうまく伝えられない人がいます。今、私はコミュニケーションに関連する仕事までしているのに、この人にだけはダメという相手です。
これを何とかしたいと思い初めて○十年、先日、「アサーティブネス 基礎6時間講座」を受講する機会に恵まれました。短い時間でしたが、アサーティブジャパンの説く「アサーティブであること」に触れることができたと思います。
もちろん、これからすぐに、私が一番アサーティブでありたい相手に対して、アサーティブになることができるとは思いません。けれども、時間をかけて、アサーティブになっていきたいと思うようになりました。
No comments:
Post a Comment